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私のバンド放浪記ー第7話ー

人間、何かに夢中になっている時が一番幸せですが、私の場合子供の時から常に何かに夢中になっていました。
親にとっては、勉強以外のことに夢中になる私のことが気がかりでならなかったらしく、いつも「勉強しろ!勉強しろ!」と口癖のように言われ続けていましたので、いい加減いやになっていました。
私の生まれた頃は、太平洋戦争が終わってから、まだ間もない時代でしたので、そんな時代を生き抜いていくには、子供にしっかりとした教育を受けさせ、良い学校を出て良い会社に就職させることが、親としては一番安全で確実な近道だと思ったのかも知れません。
しかし、私はいつも夢を追いかけ続けていた為、反対方向へ反対方向へと進んで行きました。
「JAZZ」この音楽に強烈な情熱を抱いたのは高校生になった頃です。
大人への反発心とこの音楽の持つエネルギーが一体となり私のハートを燃え上がらせました!
一番最初に買ったジャズギターのアルバムは、バーニーケッセルの「レッツクック」でした。
シェリーマンのドラムとレイブラウンのベース、ピアノは誰だったかなー?
とてもスゥインギーな演奏で、毎日親が帰って来るまで夢中で聴いて、ギターで真似をしていたものです。
そして親が帰って来ると、急いで仕舞いこみ、机に向かい勉強をしているふりをする毎日でした。
よく兄が私に「直ちゃんは良いよなー。夢中になれる好きなことがあって」と言っていました。
兄は勉強も良く出来て、優秀な人でした。
しかし、夢中になれるものが無く、親の薦める方向に人生を歩んでいきました。
次に買ったレコードは、ケニーバレル。
めちゃブルージーでカッコいい!
これだ!と決めてコピーしたものの、自分の場合は、どうも独りよがり的な感じに疑問を抱き挫折。
こんな少年時代を過ごし、やがてギターを抱えて東京に向かうことになったのです。
当時流行っていた五木寛之の「青年は荒野を目指す」の本をカバンに入れて。

今日はこの辺で。

昨日は秋山さんホストのファーストジャムセッションへ行き、皆さんと楽しみました。
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by nanbunaoto | 2015-08-06 10:41 | Comments(0)